【登山】厳冬期の百名山登山レポート!極感と強風の中、日本有数の活火山、浅間山を登る【浅間山】
1月の厳冬期日帰り登山
登山隊5名
日本を代表する活火山「浅間山」。
長野県と群馬県にまたがる標高2,568mの山である。
独立峰のため山頂よりの展望は素晴らしく、白根山、妙義山、荒船山、八ヶ岳、 日本アルプス、そして遥か富士山も望むこともできる。
アプローチ
金曜の夜に軽井沢へ向けて登山仲間と共に車2台で出発。
今回は車中泊では無く軽井沢の別荘に宿泊。
24時前に到着して一杯呑んで就寝。
翌朝5時起きで登山口である浅間山荘に向かう。
浅間山荘~火山館
AM7:00車2台で浅間山荘駐車場に乗り付ける。
2台とも四駆&スタッドレスなので雪山も快適。
ササッと準備を済ませ登山開始。
この日は我々が一番乗りみたいで登山道にトレースは無し。
綺麗な雪景色が広がっている。
この時点で-10℃を下回っている。
頂上付近は-17℃まで下がり、更にかなりの強風だと予報にあったので体感温度は-25℃くらいだろうか。
昨夜は結構雪が降ったみたいだ
登山口はまだ標高1,400mほどなので積雪は浅いが、樹林帯を抜けたあたりから頂上2568mまでの雪はかなり深くなっているだろう。
真っ白な静寂の世界を雪を踏みしめるキュキュッという音だけが響く。
しばらく歩くと見えてくる一の鳥居で左右に道が分岐。
どちらでも山頂に続きのだがお勧めは右の道だ。
不動滝。
あまりの寒さに滝が凍る「氷瀑」。
これは圧巻。
凍りついた木々の美しさはこの世の物とは思えないほどである。
この景色を堪能しながら山歩きを楽しみたいのだが、この時点ですでに積雪は膝のあたりまである。
じゃんけんで負けた者が先頭をラッセルしながら歩く(笑)
浅間山開闢祖 中開霊祖の石碑を通過した辺りでつがいのカモシカと遭遇!
興味深そうにこちらを眺めている。
可愛いものだな(笑)。
火山館~登頂
スタートから2時間が経過。
標高1,800m付近、火山館に到着。
ここで小休止。
水分と行動食を補給する。
ちなみに冬山登山では水はサーモスなどに入れておかなければ凍ってしまって飲めない。
20分ほどの休憩を取り再出発。
ここから先はアイゼン、ゴーグル装備で行動する。
樹林帯を抜け、いよいよ稜線に出る。
すでに積雪は膝上まで達している。
1歩1歩が辛い。
極感と強風が我々を襲う。
森林限界を超えた稜線は吹きっ晒しであり体温をガンガン奪っていく。
風の勢いがヤバい(笑)
油断するとフワッと身体を持ってかれそうになる。
道は完全に凍っておりアイゼンなしでは登るのは不可能だ。
2,500m付近まで登り、そこから噴火口500mの外輪円を歩く。
この時は浅間山山頂は侵入禁止なので、その手前の前掛山を頂上とみなし目指す。
しばらく歩くと火山噴火時設備であるシェルターがあった。
ここで最後の休憩。
風が凌げるだけで天国だ。
本当に寒い。
手袋を一瞬取ることさえできない極寒。
最後のひと頑張り。
だんだん会話もなくなってきた一向(笑)。
とにかく強風と寒さが半端ではなく、ゴーグルをほんの一瞬外しただけでまつ毛が凍った(笑)
そんな過酷な状況下だけど、やはり冬の雪山は美しい。
PM11:30 浅間山、踏破。
大変な思いをしたけど、その分最高の達成感を味わうことができた。
しかしこの極寒と強風の中ゆっくりしていられる訳もなく記念撮影をすましたらそそくさと下山開始だ(笑)
下山
登りと違い降りはハイペース。
アイスバーンを噛むアイゼンが時に石を踏み、何度か転びそうになりながらもどんどん標高を下げていく。
PM14:30下山。
その後温泉で汗を流し、軽井沢で美味いそばと日本酒で一杯。
運転代行を呼んで別荘に戻り、一泊して翌日帰宅をした。
いつも単独行が多いので、たまには仲間と登る山も良いものだ。
誰も怪我なく下山できたことを山神様に感謝しよう。
今回は『浅間山冬季日帰り登山』レポの紹介でした!