【ボヘミアン・ラプソディ】伝説のバンド『クイーン』。彼らの伝説を唯一超える、彼の物語。【映画レビュー】
2018年公開の映画
監督:ブライアン・シンガー/デクスター・フレッチャー
脚本:ジョン・クラシンスキー
制作:アンソニー・マクカーテン
キャスト:ラミ・マレック、ルーシー・ボイントン、グウィリム・リー、ベン・ハーディ、ジョセフ・マゼロ
伝説のロックバンド『クイーン』の伝記ミュージカル映画
クイーン(Queen)はイギリス出身4人組のロックバンド。
1973年にデビューし、イギリス、アメリカ、日本をはじめ世界中で成功した伝説のバンドです。
アルバムとシングルの売上は3億枚を超え、世界5位の記録を持っています。
そのクイーンのフレディ・マーキュリーに焦点を当て、バンドの結成から1985年のライヴエイド・パフォーマンスまでを描いた伝記ミュージカル映画です。
製作陣/キャスト
監督はブライアン・シンガーで撮影が開始されたが、7割ほど作品が完成した時点で撮影中に現場を空ける、キャストと揉めるなどしたため解雇、代わりにデクスター・フレッチャーが起用され完成に至った。
全米監督協定の規定に従い、シンガーのみが監督としてクレジットされている。
制作兼音楽プロデューサーとしてクイーンメンバーのブライアン・メイ、ロジャー・テイラーが名を連ねています。
フレディ・マーキュリー役は『ナイト・ミュージアム』や『ショート・タイム』のラミ・マレックが熱演。
今作では振付師ではなく、モーショントレーナーに師事、フレディを見事に演じきっている。
あらすじ
真面目な父親とそりが合わず、悶々とした毎日を送っていたフレディはライブハウスでギタリストのブライアン、ドラマーのロジャーと出会い、そのテクニックに魅了される。
フレディはライブ後2人を探し自分の書いた歌詞を見せ、2人の前で突然歌ってみせる。
フレディから才能を感じた2人は彼をバンドに迎え入れ、その後の公募によりベーシストのジョンを加えバンド名を『Queen』と命名。
伝説のバンドがここに生まれる。
4人の今までの常識にとらわれない”新しい”ロックは元エルトン・ジョンのマネージャーをしていたジョン・リードの目に留まる。
彼はクイーンのマネージャーを志願。
さらに弁護士のジム・ビーチやリードの友人ポールなどもこれに加わりクイーンの活動は本格化していく。
イギリスBBCでのライブイベントに出演したのを切っ掛けに瞬く間に話題となったクイーンはアルバム制作や世界ツアーライブ活動などで多忙を極めるようになっていく。
そんな中フレディは恋人のメアリーにプロポーズ、返事はもちろんYes。
フレディは音楽活動、私生活と共に全てが順風満々の日々が続くと思っていた。
しかしフレディは自分の中にもう一つのセクシャリティが隠れていることに気づき、戸惑いを隠せず少しずつ運命の歯車は狂っていく…
数々の名曲があるクイーン。
ミュージカル映画と言うこともあり2時間半の作品の中ではたくさんの曲が披露されてます。
スクリーンで再現されるライブ映像は劇場を興奮のるつぼに巻き込みました。
このサウンドトラックも納得のラインナップであり、ファンも十分満足のいくものに仕上がっている。
従来のヒット曲に加えて、1985年7月のライヴエイドからの5トラックを含む11トラックの未公開音源が収録されている。
最後に
筆者はQueen全盛期はまだ幼く、このバンドを知ったのはフレディがエイズでこの世を去ってからでした。
それでもその曲は筆者の心を捉え、一気に魅了しました。
なけなしのお小遣いでCDも買い漁りました。
現在でもその数々の名曲は至る所で流れていて、最近の若い人も必ず知っている程の伝説のバンドです。
曲は聞いていても、バンドメンバーの生い立ちやフレディの人生など深いところまでは知らなかったのでとても面白かったです。
生粋のQueenファンの方で、クイーンの伝記を知っている方でも感動できるクオリティだと思います。
特にラスト21分の1985年7月13日にイギリスで行われたチャリティーライブ、ライヴエイド・パフォーマンスの再現シーンは圧巻で、その圧倒的なフレディのカリスマ性と観客の熱気に呑み込まれるような錯覚にすら陥る。
伝説のバンドQueenの結成からライヴエイドまでをフレディ・マーキュリーに焦点を当てて描く伝記ミュージカル映画。
Queen好きな方には特にお勧めできるタイトルです。
今回は「ボヘミアン・ラプソディ」の紹介でした。