【ガールズ&パンツァー 最終章 第2話】大洗女子学園戦車道チーム最後の戦い。彼女たちは何を求めて戦うのか?【映画レビュー】
『ガールズ&パンツァー 最終章 第2話』は2019年6月15日より全国公開されたアニメ『ガールズ&パンツァー』の劇場版。全6話にて完結予定となっている。
第2話では1回戦BC自由学園との試合の後半部分と2回戦知波単学園との前半部分からなっている。
ガールズ&パンツァーとは
ガールズ&パンツァー(以後"ガルパン")とは、戦車vs戦車での戦いが「戦車道」と呼ばれ、「華道」「茶道」と並ぶ大和撫子の嗜みとされる世界で、戦車戦の全国大会で優勝を目指す奮闘を描くオリジナルアニメ。
可愛い女の子たちのキャラとは裏腹に、登場する戦車は第二次世界大戦時に活躍したドイツ、ソ連、イギリス、アメリカ、イタリア、フランスなど各国の車輛が戦車好きのスタッフによって特徴や挙動が細部まで精密に再現されており、アニメファンだけでなくミリタリーファンまで巻き込んだ大ブームとなった作品である。
最終章
アニメ版・劇場版のさらにその後を描く中編映画全6話としての構成。
2017年12月9日からの第1話を皮切りに、劇場にてイベント公開中である。
あらすじ
学園存続を勝ち取った大洗女子学園では、3年生の卒業に向けて生徒会の改選が行われ、新たに華らが生徒会役員に就いていた。
そこに降って湧いた河嶋の留年騒動。
実態は合格できそうな大学がないという進学危機だったが、そんな中でも後輩たちのために戦車探索を続けていた河嶋のために、戦車道によるAO入試での大学合格の可能性に賭け、大洗女子学園は河嶋を隊長に20年振りに開催される戦車道の冬季無限軌道杯に参加することにしたのだが…。
前回のストーリー
冬季無限軌道杯の初戦の相手はBC自由学園。
BC自由学園はエスカレーター組と外部生との間に対立があり、チームワークに難ありという事前の情報を入手した上で戦いに挑む大洗女子学園。
だが、そんな大洗女子学園の思惑は裏切られ、逆に窮地へと追い込まれてしまう。
大洗女子学園はBC自由学園に勝つことができるのか──。
第2話のメインキャラクター
BC自由学園
マリー:CV原由実
BC自由学園戦車道チームの隊長。
おっとりとした性格で、試合中もケーキを食べているほどスイーツが好き。
自身はエスカレーター組だが、外部生とエスカレーター組の対立をあまり気にしていない様子。
フラッグ車のFT-17の車長を務める。
安藤:CV津田美波
BC自由学園戦車道チームの外部生組のリーダー。
エスカレーター組の生徒のことを「温室育ち」と揶揄し、受験戦争を勝ち抜いていない人間には戦いができないとバカにしている。
試合では、S35の車長を務める。
押田:CV安済知佳
BC自由学園戦車道チームのエスカレーター組のリーダー。
同じエスカレーター組のマリーを隊長として慕っている一方、外部生の安藤とは、いつも対立をしている。
試合では、ARL44の車長を務める。
知波単学園
西絹代:CV瀬戸麻沙美
知波単学園戦車道チーム隊長。
情に厚い熱血タイプだが、人の言うことをよく聞かず早合点してしまう面も。
知波単学園伝統ということで「吶喊」の命令を下すことも多い。
しかし、その攻撃の有効性には内心疑問を感じており、福田の意見具申にも耳を傾ける。
福田:CV大空直美
九五式軽戦車車長。
突撃に傾倒する知波単学園の先輩たちの中にあって、もっとよい戦い方はないかを模索している。
以前行われたエキシビジョンマッチや大学選抜チームとの試合で大洗女子のアヒルさんチームと交流を持ったことが、何かを感じ取るきっかけとなったようである。
感想
アニメ版・OVA版・劇場版と全てのシリーズにおいて妥協無く作り込まれてきた『ガルパン』。
この最終章も文句なしのクオリティーで素晴らしい作品となっています。
本作の魅力のひとつはマニアックと言っても過言ではないほどに特徴や挙動が細部まで精密に再現された戦車と戦車戦の描写であるが、最終章になってもその拘りは貫かれていました。
履帯を切って機動力を奪う作戦や、“お昼ごはん”の角度を保ちつつの砲撃戦、車体下部を隠しながらの射撃など通常のアニメ好きだけでなく、ミリタリー好きなどのファンも多いのも納得の演出です。
最終編は最近のアニメ映画に多い中編映画にして複数話に分けて上映するタイプの作品ですが、通常の作品に比べ1話ごとの間隔が長いのが特徴です。
普通は1ヶ月、長くても3ヶ月ほどのスパンで次の上映があるものですが、1年半は他に類を見ません。
待っている間はちょっとダレてきてしまうのですが、それでも映画を見るとそんな気持ちは吹き飛んでしまうほどの内容で満足できるのは流石だと思います。
いくら人気作品とはいえ18ヶ月スパンで元が取れるものなかと心配しましたけど、完全にメディアミックスの商法戦略を取っていますし、映画の興行収入以外でも十分に収益化が出来ている様なので全く問題ないのでしょうね。
パンフレットを購入する際も中編映画なのにも関わらずパンフレットが上下巻に別れてていると言う超強気な姿勢にちょっと驚きました(笑)
第3話が待ち遠しい
さて、現在勝ち上がってきているのは8校ですが、2回戦の組み合わせは以下の通りです。
「大洗女子学園」VS「知波単学園」
「継続高校」VS「サンダース大学付属高校」
「プラウダ高校」VS「黒森峰女学園」
「聖グロリアーナ女学院」VS「アンツィオ高校」
どの高校が勝ち上がると思いますか?
大番狂わせはあるのか?
間違いなく強力な戦力になるであろう島田愛里寿の編入先はどの高校か?
考えているだけでワクワクしますね!
ここからが本番だと思うので、第3話以降もとても楽しみですね!
と言うかあと4話でちゃんと終わらせられるのかこれ?(笑)
上記8校の試合なら結果だけの描写では無く、試合内容も全部しっかり観たいと願うのは筆者だけでは無いはずです。
今からでも全12話とかに変更した方が良いのでは無いでしょうか。
1年半に1回のペースであれば最終話は15年後になってしまいますが(笑)。
第3話もとても楽しみなので、できるならもう少し早いペースで次を上映してくれるととても嬉しいです。
今回は『ガールズ&パンツァー 最終章 第2話』の紹介でした。