【登山】梅雨の鳳凰三山をテント担いで縦走。稜線からの眺めが素晴らしい夜叉神峠コースを満喫!(前篇)【地蔵岳・観音岳・薬師岳】
南アルプス縦走
夜叉神の森駐車場~夜叉神峠小屋~苺平~南御室小屋~薬師寺小屋~薬師岳~観音岳~地蔵岳(オベリスク)~南御室小屋~夜叉神の駐車場(ピストン)
7月の鳳凰三山縦走
登山隊2名
鳳凰山(ほうおうざん)は山梨県の南アルプス北東部にある3つの山の総称である。
後述の通り、鳳凰山とはどの山を指すのか歴史的には諸説あったため、地蔵岳(2764m)・観音岳(2841m)・薬師岳(2780)の3山の総称として特に鳳凰三山とも呼ばれる。
鳳凰山は南アルプスの主脈からは離れており、山がある支脈は甲斐駒ヶ岳から始まり、アサヨ峰、高嶺、鳳凰山へと続いている。鳳凰山の山頂部は3山とも森林限界上のため眺めがよく、天気が良ければ、北岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳、富士山などが眺められる。鳳凰山の東に視界を遮る山はなく甲府盆地が広がっているため、非常に開放感の高い山である。茶色っぽい山が多い南アルプスの中で、甲斐駒ヶ岳とともに例外的に花崗岩の白い山肌となっている。
アプローチ
金曜仕事終わって帰宅後車で出発
相棒を最寄駅で拾って中央道で甲府昭和ICまで行く
高速を降りてから夜叉神の森駐車場まで向かいAM1:00に到着
車でご飯を食べて、そのまま寝袋入って車中泊
標高1,380mにあるこの夜叉神の森駐車場はトイレも水場もある
駐車台数も90台は停めれる
駐車場近くには夜叉神の森小屋があり、AM10:00からは入浴もできる素晴らしい環境だ
今回の山行行程
夜叉神の森駐車場登山口から入山
南御室小屋までテントを担ぎ上げ、そこで設営
サブザックに切り替えて薬師岳~観音岳~地蔵ヶ岳と縦走
そのままピストンで南御室小屋まで帰還して一泊
翌日下山という行程だ
まぁまぁハードだけど問題ないだろう
登山口~夜叉神峠小屋
AM4:00入山
駐車場の目の前が登山口だ
日の出前のためまだ辺りは暗い
薄暗いけどヘッ電いるほどじゃない
起き抜けにテント装備がずっしりとくる
山歩きのコツは最初の30分は意識してゆっくり歩く、身体が温まって来たらペースを上げる事だと経験上思っている
陽が昇り、登山道が木漏れ日に包まれる
気温も上がってきて心地よく汗を掻き始める
上着を1枚脱いで歩き続ける
気持ちの良い登山になりそうだ
息は弾むが身体はエンジンが掛かってきて調子が上がってきた
早く見晴らしの良い尾根を歩きたいな
1時間ほど昇り続けると夜叉神峠小屋に辿り着いた
ここは標高1,770m
1時間弱で400m高度を稼いだ
白峰三山が良く観える
北岳、間ノ岳は昨年登ったので懐かしく思う
まだまだ道のりは長いのでちょっと景色を眺めたらすぐ出発
夜叉神峠小屋~南御室小屋
この辺りから急坂になってくる
こうなるとテント装備が堪えてくる
吹き出る汗をタオルで拭い、水を飲みながら黙々と登って行く
2人とも会話が無くなってくる
弾む息遣いと鳥の囀りだけが響く
歯を食いしばりながら歩みを進める
AM6:45杖立峠に到着
ここから苺平までが急登の連続で更にキツい登り道となる
さて、もう一踏ん張り歩くか
だんだん陽も高くなり暑くなってきた
暖かいを通り越して暑い
2人とも汗だくになっている
梅雨だというのに気持ちよく晴れた
日頃の行いが良いからだろう(笑)
山の神様に感謝だ
しかし遠くの山峰を見ると午前中から雲が出てるのでこの後はガスになりそう
この絶景が続けば良いのだが…
木々の間から富士山を眺める
いつ見ても雄大な山だなぁ
さすが日本を代表する山だ
まだまだキツいガレ道が続く
ガレ道は足首を捻らない様に気をつけなければならない
山で捻挫はそれだけで遭難になる
AM8:15苺平に到着する
ここから本日テント設置予定の南御室小屋まではあと30分
そこまで行けばこの重いテントを降ろせる
頑張っていこう
小屋まではアップダウンの少ない比較的楽な道のり
しばらく歩くと南御室小屋が姿を現した
南御室小屋~設営
南御室小屋到着
時刻は8:30
標準コースタイム5:30のところを3:45で登ってきた
でも体感的にはそんな頑張った感じもしないから恐らく山岳地図のコースタイムが大分余裕を持った時間表記になっているのだろう
山小屋で幕営料を支払いテントを設営する
山バッジを買うのも忘れない
一幕500円なり
この時間にここまで登り着いたのは我々のパーティーだけなので一等地を確保
後から沢山登山者が来るので数時間後にはテン場はごった返すだろう
特等地は休止無しで登ったご褒美だ
南御室小屋~薬師岳
幕営してご飯を食べる
AM9:30には再出発だ
ここから先はサブザックなのでだいぶ身軽になった
急坂に続く急登
かなりキツい
サブザックにしといて良かった
薬師岳小屋に到着
ここはそのまま通過する
標高が上がりこの辺りから残雪がちらほら見えてくる
しかしアイゼンが必要なほどの雪量ではない
背の高い木々が姿を消して行く
森林限界を超えた様だ
予想通りガスが出てきた
今日は見晴らしの良い景観は見れないかも知れないな
雲の切れ間から時折見れる山の景色は素晴らしい
鳳凰三山は南アルプス国立公園内にあるだけあって山深い情景を楽しませてくれる
AM10:30
薬師岳に登頂する
登山口から約6時間、かなり草臥れた
標高1380mから2440mの南御室小屋までテントを担ぎ上げて、そこから薬師岳2780mまで一気に登ったのだ
そりゃ疲れていて当然か(笑)
でも鳳凰三山はあと2つの頂がある
ここでヘバっている場合じゃない
次は観音岳を目指して稜線を歩きだす
今回は『鳳凰三山縦走(前篇)』レポの紹介でした
後篇へ続きます