【Nnives Out(ナイブズ・アウト)名探偵と刃の館の秘密】殺したのは誰だ──？この騙し合いに世界が熱狂！名探偵ポワロや刑事コロンボを彷彿とさせながらも全く新しい現代の推理ミステリー！【映画・レビュー】

『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』が2020年1月31日に公開となりました。

批評家支持率は驚異の97%！

平均点は10点満点で8.34点！

ライアン・ジョンソン監督が名優たちから見事な演技を引き出した事により、濃密なサスペンスであり、昔ながらの殺人ミステリをより鮮烈に展開した作品と絶賛されている。

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のライアン・ジョンソン監督が、ミステリーの女王アガサ・クリスティーに捧げる傑作を完成！

『007』ダニエル・グレイク、『アヴェンジャーズ』クリス・エヴァンスほかオールスターキャストの騙し合いに世界が熱狂！

一瞬先も読めない、巧みなストーリーテリング。

そしてオールスターキャストたちの役との奇跡の一体化。ここに、究極のハイテンション・ノンストップ・ミステリーが誕生した！

ストーリー

ダニエル・クレイグ＆クリス・エヴァンスら出演！映画『ナイブズ・アウト（原題） / Knives Out』海外版予告編

ニューヨーク郊外の館で、巨大な出版社の創設者ハーラン・スロンビーが85歳の誕生日パーティーの翌朝、遺体で発見される。

名探偵ブノワ・ブランは、匿名の人物からこの事件の調査依頼を受けることになる。
パーティーに参加していた資産家の家族や看護師、家政婦ら屋敷にいた全員が第一容疑者。
事件から1週間後、ブノワはパーティーのあった日に屋敷にいた一族関係者を屋敷に集める。

屋敷も含めてハーランの遺産の額は莫大。誰もが遺産の行方を気にするなか、放蕩息子のランサムは一族をからかうような態度をみせ、ハーランの専属看護師であるマルタの言動もブノワの操作を左右する。

一見何不自由ない家族のそれぞれの事情や、複雑な関係が発覚してゆく。

ブノワは家族のもつれた謎を解き明かし、事件の真相に迫っていく──。

感想

とても裕福で家族全員が悩みを抱えている。

そんな家族が一族の長の突然の死を発端に集められ、先の読めない難解なミステリーが展開していく。

クスッと笑える定番のミステリーに無秩序な現代の時世を調和させることにより、古典的ななミステリーを現代的に読み解く“古き良き、全く新しいミステリー物語”が作り上げられている。

アガサ・クリスティーの熱心なファンであるライアン・ジョンソン監督は、アガサクリスティーが一貫して描いてきた“人間関係が交錯するなかにたくさんのヒントが鏤められているという手法を現代を舞台にした本作の中に存分に取り入れた。

これにより観客は『名探偵ポワロ』や『刑事コロンボ』の様な懐かしい雰囲気を味わいながらもスマホやSNSなどがどんどん物語に絡んでくる現代を舞台にした新感覚ミステリーを堪能することができる。

筆者も幼い頃テレビの再放送などで『刑事コロンボ』などをよく見ていたので、本作に漂う“あの懐かしい感覚”を感じ、終始心地の良いなんとも言えぬ感情に包まれながら鑑賞していた。

謎解きも凝っており、トリックが明かされた時などは「なるほど！」と唸りながらも劇中に散々ヒントがあった事に気付き悔しい思いもした(笑)。

富豪作家の死の真相は？そして犯人の動機は？

本記事ではネタバレは一切書かないので、興味を持った読者は是非前情報なしで自らが名探偵となった気分で推理をしながら鑑賞し、見事犯人とトリックを解き明かして欲しい。

今回は『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』の紹介でした。