【登山】全山が黒雲母の花崗岩で形成される2,230mの岩山。春を感じながら歩く奥秩父の百名山・瑞牆山。
瑞牆山荘~富士見平山小屋~桃太郎岩~大ヤスリ岩~瑞牆山山頂~瑞牆山荘(ピストン)
5月の瑞牆山登山記録
登山隊4名
瑞牆山(みずがきやま)は山梨県北杜市にある標高2,230mの山で、奥秩父の山域の主脈の一つ。
旧須玉町域の最北部にあたる日本百名山のひとつである。
古くからの信仰の山で、洞窟には修験者の修行跡や刻字が残り、山頂の西峰には弘法岩があり、空海開山伝説も伝わる。
全山が黒雲母の花崗岩で形成される。
南西部は風化や侵食の影響を受け、独特の岩峰が聳える景観を作っており、地元ではコブ岩と呼ばれる。
アプローチ
特急列車スーパーあずさの始発に乗り、8時過ぎにJR韮崎駅に集合
そこからタクシーで入山口である瑞牆山荘まで40分
瑞牆山荘前までバスが出ていたが現在は路線廃止となっているらしい
車でアプローチする場合瑞牆山荘に登山者用の駐車場があるのでそちらを利用しよう
今回の山行行程
瑞牆山荘から入山し、沢山の奇岩を観ながら山頂まで登り、そこでお昼を食べて下山するピストンコースである
コースタイムは5時間25分
複数ある瑞牆山の登山ルートでは今回のコースが一番最短である
登山隊4人の中に初心者が1名混ざっているので今回はこのコースを選択した
瑞牆山荘~桃太郎岩
AM9:50入山
今回ちゃんとした山登りは初めての隊員に気を配りながらの山歩きになる
でもこの隊員はまだ25歳だし、趣味でフットサルなどを嗜んでるので今回の山くらいなら問題なく登れる体力はあると思う
しかし稀に見る日本晴れとなった
標高1517mにある瑞牆山荘でも気温は20度ある
山行中も終始気温は暖かく、Tシャツにネルシャツを羽織った軽装で終始行動できた
天気が良いから気分も良い
鼻歌交じりで山道を登って行く
30分ほど登った地点
瑞牆山の頂がよく見える
ここからだと岩肌ばかりで登り道が無いように見える
ぐるっと廻って裏から取り付き山頂を目指す
1時間ほど登ったくらいで初心者隊員の息があがる
見ると滝の様な汗を掻いて今にも倒れそうな顔をしてる
やはりサッカーと登山では勝手が違うらしい
「がんばれがんばれ」と声を掛けるだけでニヤニヤ歩いていくドSの登山隊(笑)
でも初心者隊員より7歳~15歳も年上のおっさん達ですよ、頑張れ若人
富士見平小屋を通過するとしばらくなだらかな登り道になる
だいぶ楽に歩けて会話も弾む
30分ほど歩くと沢に出た
ここで小休止とする
ここから先はちと大変な登りになるので行動食を頬張り体力を回復させる
急勾配なザレ道を登って行くと、ぱっくりと割れた巨大な岩を発見
これが桃太郎岩だ
桃太郎岩~ヤスリ岩~山頂
桃太郎岩から先は大きな岩をよじ登っていく様なコースが続く
初心者隊員は既に無言だ
筆者はまだ余裕があるのでちょいちょいと登っては途中で隊員を待つという事を繰り返しながら登っていく
岩の下をくぐる
累々たる巨岩・奇岩の山として名を馳せているだけの事はあり岩の造形が非常に面白い
途中からはこの大ヤスリ岩が終始見えている
もの凄い迫力だ
まさに圧巻
この大ヤスリ岩はロッククライミングとしても人気でよくクライマーが取り付いている
だいたい七割地点
この辺りまで来ると眼下の景色もかなり見晴らしの良いものになってくる
山々の緑が美しい
しかしあの大ヤスリ岩、本当に堂々としてるな
存在感は瑞牆山そのものよりあるかも知れない(笑)
ここから山頂までは岩をよじ登るという感じの道が30分ほど続く
とうとう大ヤスリ岩と同じ高さ地点まで登ってきた
あと一踏ん張りで瑞牆山山頂だ!
ラストの岩登り!
頑張れ!
瑞牆山2230m登頂!
日本百名山をまた一つ踏襲した
まさに日本晴れ!最高の景観だ!
山頂~下山
この眺めを堪能しながらお昼ご飯
山頂は開けた岩場となっており登山者達で賑わっている突き出た岩の上で寛ぐ
高度感はかなりのものだ
岩の端っこまで行くと吸い込まれる様に転落しそうで怖い
崖の向こうに独立した岩があるが、危険なので他の登山者も誰もそこには行ってない
しかし眺めは良さそう
ちょっくら撮影したくてピョンとジャンプしてその岩場に飛び移る
そして勇気を出して岩の突端までにじり寄る
下に向けてシャッターを切る
見てくださいこの写真、怖い!
登山隊員から「バカ!戻ってこい!」とのお叱りを受ける(笑)
さぁ撮影も終わったし、この景色を見ながら飯にしよう
今回はおでんを担いできた
コッヘルで熱々に温めて食す
標高2300mでのおでん
これは美味い
日本酒が欲しくなる(笑)
カップヌードルも食べる
そんなにバテてはいないがやはり此処まで登って来たのでお腹は減っている
最高の景色を眺めながら麺をすする
食後の珈琲も欠かさない
贅沢過ぎる一杯である
1時間ほどお昼休憩を取り下山開始
ピストンなので登ってっきた道をまた戻る
初心者隊員も元気を取り戻してます
この山は登るより降りの方が楽かな
普通は降りの方が脚がやられて疲れるんだけど
皆元気でサクサクと休止なしで降りてゆく
コースタイム通りで無事下山
瑞牆山荘からタクシーで日帰り温泉に寄って汗と汚れを流す
そして4人で冷たいビールを乾杯!
いつもは車でのアプローチだからお酒は呑めないけど、たまに電車を使うとこれが堪らないね(笑)
これでまたひとつ百名山の頂を踏む事ができた
お疲れ様でした!
今回は『瑞牆山日帰り登山』レポの紹介でした