【機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ】アムロ・レイとシャア・アズナブルという、ふたりのカリスマの意思を宿すハサウェイ・ノア。 彼がマフティとして望む未来とは──。【映画レビュー】

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『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』が2021年6月11日に全国一斉公開されました。

ガンダムシリーズ40周年記念作品として制作される三部作の第一弾作品。

1988年に公開された、アムロとシャアの最後の戦いを描いた映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の続編に当たる作品としてガンダムファンの間で大きな話題となった。

 

原作:富野由悠季

監督:村瀬修功

脚本:むとうやすゆき

 

 

あらすじ

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『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(以降“閃光のハサウェイ”)は1988年に公開された『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(以降“逆襲のシャア”)から12年後を舞台に描かれている。

その時代、地球連邦政府の高官ら特権階級の人々が地球の汚染を加速させており、「人狩り」とも呼ばれる強引な手段で民衆を宇宙に送り出す政策によって地球を私物化していた。

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『逆襲のシャア』(宇宙世紀0093年)の時に13歳の少年であったハサウェイは25歳の成人となっており、反地球連邦組織「マフティー・ナビーユ・エリン」のリーダーとしてテロ活動を指揮する立場となっていた。

『閃光のハサウェイ』では反地球連邦政府運動「マフティー」が挑む新たな戦いを縦軸に、そのリーダーであるハサウェイ・ノア、謎の美少女ギギ・アンダルシア、連邦軍大佐ケネス・スレッグの交差する運命を描く。

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アムロ・レイからは「ガンダム」を、シャア・アズナブルからは「地球の保全」という遺志。

ふたりのカリスマの意思を宿すハサウェイ・ノア。

彼が「マフティー」として望む未来とは──。

 

33年ぶりに興行収入10億円突破

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本作は公開から3週間が経過した7月3日の時点で興行収入が15億円を突破している。

『ガンダムシリーズ』の映画は数多くあるが、興行収入が10億円を超えたのは奇しくも33年前に公開された本作の前日譚『逆襲のシャア』の記録である11億6000万円以来初めての快挙である。

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ちなみに『ガンダムシリーズ』の劇場版の最高興行収入は、ガンダムブームが最高に加熱していた1982年公開の『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』の23億円であり、40年ぶりにその記録を更新するかもしれないと大きな注目を集めている。

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また、公開劇場全館にて鑑賞者限定で発売されている『閃光のハサウェイ』Blu-rayの売上枚数も7月4日の時点で9万枚を突破したことが発表された。

これは2019年に一般販売された『機動戦士ガンダムNT』のBlu-ray販売累計枚数9.4万枚に、劇場のみの販売で3週間超でほぼ並んだことになり、その勢いは止まることを知らない。

 

最後に

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実は筆者は『ガンダム』を殆ど鑑賞していない。

TV版『機動戦士ガンダム』は幼い頃に再放送で観ていたのだが、まだ幼稚園かそこらだったのであまり内容を憶えてもいない。

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その後の『ガンダム』は一切スルーしていたのに、なぜか『逆襲のシャア』だけは観たいと思い、小学生時代に劇場にて鑑賞した。

その時に受けた衝撃は今でも脳裏に焼き付いており、夢中になって鑑賞したのを憶えている。

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『逆襲のシャア』以降も30年間一切のガンダムに触れてこなかったが、本作の制作が発表された時は懐かしさも相まってかなり興奮したものだ(笑)。

もちろん本作品だけは観ようと心に決めていた。

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しかし2020年7月に公開予定であったが、新型コロナウイルスの影響で複数回延期されることに。

そして当初の予定の約1年後である2021年6月にやっとのことで公開されることとなったのだった。

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『逆襲のシャア』の公開からは33年が経過しており、当時子供だったファンも今ではいい大人になっているのだから、感慨深いものがある。

筆者がそうであったように一連の物語から受けるメッセージの印象もだいぶ変わってきているだろう。

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この先、ハサウェイがどの様な末路を迎えるのか?

1作目で登場した魅力的なキャラクターたちの未来も含め、次回作以降もとても楽しみにしている。

今回『閃光のハサウェイ』を鑑賞したのを切っ掛けに、いくつか過去のガンダム作品も鑑賞しようかなという気持ちになっている。

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