2018年6月22日公開のアメリカの映画。
2013年にアメリカのアリゾナ州で発生した巨大山火事に立ち向かった、消防精鋭部隊ホットショットの実話を描いた映画。
本当に観に行って良かった…最高の感動作品でした。
2018年11月2日にはDVDが発売されます。
個人的には2018年作品の中でかなりの高評価です!
あらすじ
猛烈な勢いで膨大な森林を焼き尽くす山火事。
自然も、近隣住宅も、生き物すらも呑み込む炎の中で、チェーンソーで木々を切り倒し、スコップで溝を掘る男たちがいた。
山火事に真っ向に立ち向かう森林消防精鋭隊“グラニット・マウンテン・ホットショット”のメンバーたちであった。
悶々とした日々を過ごしていたブレンダンは恋人の妊娠をきっかけに真面目に生きることを決意し、地元の森林消防団に入隊する。
ブレンダンは毎日地獄のような訓練を過ごしながらも、チームを率いるマーシュら仲間たちとの絆を深め、少しずつ成長していく。
そんなある日、山火事が発生。
それは瞬く間に山を丸ごと飲み込むかのように拡大、ブレンダン達はさらなる延焼を食い止めるべく出動する。
愛する人を守るため…俺たちは諦めない、必ず生きて帰る。
全米史上最大級の山火事に挑んだたった20人の男たちの魂の実話。
登場人物
エリック・マーシュ(ジョシュ・ブローリン)
ブレンダン・マクドノー(マイルズ・テラー)
デュエイン・スタインブリンク(ジェフ・ブリッジズ)
ジェシー・スティード(ジェームズ・バッジ・デール)
クリストファー・マッケンジー(テイラー・キッチュ)
アマンダ・マージュ(ジェニファー・コネリー)
俳優陣の演技が素晴らしい
キャストの名演が冴え渡りました。
エリックを演じるジョシュ・ブローリンが無骨でタフな指揮官でめちゃくちゃクールなのですが、思い出してみるとこの俳優さん、『グーニーズ』のブランドン(マイキーのお兄ちゃん)なんですよね。
とてもワイルドになってて格好良すぎです!
ブランドンの妻を演じるジェニファー・コネリーも美しすぎて見惚れてたのですが、この女優さんは『ラビリンス 魔王の迷宮』のサラなんですよね!
15歳の少女の時でも47歳のマダムになっても変わらぬ美しさ…女優さんって凄い…
筆者世代にとってはブランドンとサラが熟年夫婦を演じるとか、もうそれだけで観る価値ありです。
また、マイルズ・テラーが良い演技をしています。
ダメな若者ブレンダンが彼女の妊娠をきっかけに真っ当に生きる決意をし、森林消防部隊に入隊して毎日クソみたいにシゴかれます。『セッション』でテレンスにドラム指導でクソみたいにシゴかれてましたが、この俳優さんはシゴかれる役をやらせたら右に出るものはいませんね(笑)
他にも主要メンバーがかなり多い作品ですが、全員が本気で実在した消防隊員やその家族を演じており、消火活動の凄まじさ、登場人物の悲しみや喜びがダイレクトに伝わってきました。
災害パニック映画最高峰
筆者は災害パニック映画が大好きです。
火山災害をテーマとした『ダンテズ・ピーク』1997年
大雨洪水災害をテーマにした『フラッド』1998年
巨大竜巻災害をテーマとした『イントゥ・ザ・ストーム』2014年
などなど数々の名作と謳われた災害パニック映画を視聴してきました。
『オンリー・ザ・ブレイブ』はそんな往年の名作たちと肩を並べる作品だと思います。
広大な自然に広がる炎の恐怖。その映像は迫力満点!
そして炎に挑む20人の熱き男たちのヒューマンドラマも素晴らしく、まさに名作の名に相応しい映画でした。
この映画は稀に見る名作だと思います。
個人的にはここ数年で1番かも知れません。
心からお勧めできる、是非とも劇場で観てもらいたい作品です。
そして物語の結末を知っているか、いないかで受ける衝撃が段違いだと思うので、どうかネタバレは耳に入れずにご覧ください。
それと日本語吹き替え版は「EXILE」の曲が導入されていますが、EXILEは嫌いではありませんがこの映画には全く合わず、雰囲気がぶち壊しになると思われます。
筆者は字幕版で鑑賞しましたが、選曲も作品にベストマッチした洋楽ばかりでバッチリ感情移入できましたよ!
是非とも字幕版で鑑賞してくださいね。
感動の実話
筆者は劇場で観ようと思った映画に関しては極力前情報を仕入れずに観に行きます。
今作も災害パニックというジャンルだというだけで劇場にての鑑賞を決めたので山火事消防隊の話ということ以外は何も知らずに劇場に足を運びました。
そのため、クライマックスの展開に驚愕し、ラストでは物語の結末が衝撃すぎて呆然とし、涙が止まりませんでした。
アメリカでの「911以降、最も多くの消防隊員が犠牲になった」ニュースは日本でも大きく報道されました。
19名の消防隊の犠牲者を出したアメリカ・アリゾナ州での巨大山火事。
無くなった消防士の7割は20代の若さだった。
映画のエンドロールで実際に亡くなった方々が映し出されていく際は涙なしでは観てられませんでした。
1人だけ生き残ってしまったブレンダンはラストで「俺みたいな最低な奴が死ねばよかったんだ!」と罪悪感に押し潰されそうな悲鳴にも似た嗚咽を漏らしていました。
しかしエンドロールで現在は立ち直り「彼らと一緒に仕事をできた事を心から誇りに思っている。」とコメントを寄せている事を知り本当に良かったと思いました。
実際のグラニット・マウンテン・ホットショットの隊員たち
森林消防精鋭隊“グラニット・マウンテン・ホットショット”の隊員たちの、まさに命を懸けた防災活動に心より敬意を払います。
今回は『オンリー・ザ・ブレイブ』の紹介でした。