【マスカレード・ホテル】潜入捜査官×ホテルマン。正反対のコンビが、連続殺人事件に挑む!【映画レビュー】

 

累計310万部突破の東野圭吾作品屈指の人気を誇る「マスカレード」シリーズの第1作「マスカレード・ホテル」が発売から7年の歳月を経て、待望の実写映画化。

連続殺人事件を解明する為にホテルに潜入するエリート刑事・新田浩介を演じるのは木村拓哉。

そして、木村と共に事件の真相に迫る一流ホテルマン・山岸尚美を演じるのは長澤まさみ。

次々と現れる得体の知れない客を、刑事として疑う新田とホテルマンとして信じる尚美。

立場も性格も正反対、まさに"水と油"の異色のバディが、ホテルという非日常の特殊な空間で巻き起こる屈指の難事件に挑む!

 

ストーリー 


映画『マスカレード・ホテル』予告映像【2019年1月18日(金)公開】

 

都内で起きた3件の殺人事件。被害者には共通点は見つからなかったものの、すべての事件現場に残されていた不可解な数字な羅列から、事件は予告連続殺人事件として捜査が開始された。

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警視庁捜査一課の刑事・新田浩介はその数字が次の犯行現場を示していることを解読し、都内の高級ホテル・コルテシア東京が4番目の犯行現場であることを突き止める。

しかし犯人の手がかりは一切不明。そこで警察はコルテシア東京での潜入捜査を決断し、新田はフロントクラークとして犯人を追うことになる。

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一方、時を同じくしてコルテシア東京では総支配人の藤木と宿泊部長の田倉から警察が潜入捜査に入ることが告げられ、従業員一同に動揺が広がっていた。

ホテルマンとして仕事に誇りを持つフロントクラーク・山岸尚美は。「素人にお客様の対応をさせるべきでない」と反発するが、藤木にお客様の安全を守る為だと諭され、尚美はフロントに立つ新田の教育係を命じられる。

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ホテルに現れる素性の知れない宿泊客たちを巡り、刑事として「犯人逮捕を第一優先に掲げ、宿泊客の”仮面"を剥がそうとする新田と、ホテルマンとして「お客様の安全が第一優先」のポリシーから、宿泊客の"仮面"を守ろうとする尚美。まさに水と油のふたりはお互いの立場の違いから幾度となく衝突を繰り返す。

ここに刑事とホテルマンという奇妙なバディが誕生した。

 

主要登場人物 

この映画はたくさんの個性的な宿泊客も登場し、そこも見所ではあるが、ここでは協力体制で潜入捜査を行う刑事側のメンバーと、ホテル側のメンバーにスポットを当て紹介します。

 

刑事側

新田浩介(木村拓哉)

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警視庁捜査一課の刑事。

破天荒で型破り、事件解決の為なら上司の命令も無視する。

しかし人を見抜く目は天才的であり、不自然な動きは些細なことも見逃さない。

潜入捜査ではホテルマンに扮する。

 

能勢(小日向文世)

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品川警察署の刑事。

過去の事件で新田とコンビを組んでいた事もある。

一見愚鈍なおっさん風だが、実は切れ者で本庁からも一目置かれている。


本宮(梶原善)

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口は悪いが仕事はできる先輩刑事。

潜入捜査では客を装ってホテルの監視に当たる。

 

関根(泉澤祐希)

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真面目で素直な若手刑事。

潜入捜査ではベルボーイに扮する。

 

稲垣(渡部篤郎)

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新田も黙る捜査一課、鬼の係長。

いつも新田を怒鳴りつけているが実は買っている。

 

尾崎(篠井英介)

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冷静沈着な本庁管理官。

血の気の多い刑事たちの中で唯一冷静に分析していくエリート。

 

ホテル側

山岸尚美(長澤まさみ)

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超真面目なホテルマン。

ルールはお客様が作るものという信念のもと、お客様のわがままにも全力で答える。

学生の頃ホテルマンのサービスに感動し、ホテルマンの道を選んだ過去がある。

 

久我(東根作寿英)

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常に笑顔の先輩フロントクラーク。

山岸も頼りにしているホテルマン。

 

川本(石川恋)

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若手のフロントクラーク。

山岸を慕っており、懸命にサポートしてくれる。

 

田倉(鶴見辰吾)

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 宿泊部部長。

温和で品格があり、ホテル従業員に慕われている。

 

藤木(石橋凌)

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ホテル・コルテシア東京の総支配人。
ホテル業とは如何なるものかを熟知する。

 

感想

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この映画の見所は、何と言っても新田と山岸の変化だと思う。

「犯人逮捕」と「お客様満足」、第一に掲げるものが相反するふたりが最初は反発しあいながらも徐々に認め合い、協力していく過程が見ていてとても心地よい。

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宿泊客からの無理な要求に対しても、誠心誠意対応をし続ける尚美。その姿勢に接した新田は、彼女がホテルマンになるきっかけを知り、尚美たちホテルマンのプロ意識に少しずつ理解を示し始める。そして尚美も、新田に執拗にクレームをつける宿泊客に対し、あくまでもホテルマンとして毅然とした態度で接する様子を見たことで信頼を寄せるようになる。

そしてふたりが難解な連続殺人事件に協力体制で挑むようになってゆく姿に観客はワクワクすることだろう。

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それともうひとつ、事件とは関係ないけど"ひと癖"ある宿泊たちとのトラブルだ。

世の中には色々な人はいて、本当にめんどくさい感じだったり、変わった客が何人もこのホテルを訪れる。

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「犯人かも知れない」しかし決定的証拠を掴むまでは、ホテルの大事な"お客様"である。

その疑いを持ちながらもホテルマンとしてお客様に満足してもらえるよう必死で対応していくふたりにも注目だ。

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筆者がこの映画を見て思ったのは、「キムタク」って格好いいな。ということだ。

今までそれ程好きな俳優では無かったのであまり木村拓哉の作品を見たことがなく、見てもそれほど彼個人に惹かれたことは無かったのだが、今回の新田浩介を演じる木村拓哉はとても格好良かった。

能勢演じる小日向文世といい、相変わらず安定の可愛さの山岸尚美演じる長澤まさみといい、ベストキャストだったのではないだろうか?

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もし「マスカレード」シリーズがこれからも実写化されていくなら、また必ず劇場で見ようと思わされる良い映画だった。

今回は『マスカレード・ホテル』の紹介でした。

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