【劇場版 夏目友人帳 うつせみに結ぶ】優しく、哀しい、嘘をついた──。アニメ化から10周年の節目に制作された完全新作ストーリー!【映画レビュー】
「劇場版 夏目友人帳 うつせみに結ぶ」を鑑賞してきました。
大好きなシリーズの初劇場版という事で公開日の初回に観てきたその感想です。
今回は映画公開日当日のアップのため、公式サイトで公開されてる事以外のネタバレは無のレビュー記事となっています。
夏目友人帳とは
「夏目友人帳」は緑川ゆきによる漫画が原作です。
LaLa DXにて2003年から連載されており23巻ま発刊されてます(2018年9月現在)
2008年にはアニメ化されており、これまでに第6期まで制作、放送されてます。
アニメ化から10周年である今年、初めての劇場用長編アニメとして「劇場版 夏目友人帳 うつせみに結ぶ」が公開されました。
夏目友人帳とは
主人公の夏目貴志は幼い頃から普通の人には見えない妖怪が見え、妖怪によるトラブルに巻き込まれる事が多い子供でした。
幼少期に両親を亡くすも、田舎に住まう子供のいない優しい親戚の夫婦に引き取られ友人にも恵まれ穏やかな生活をしています。
強い霊力を持った今は亡き貴志の祖母「夏目レイコ」が昔に妖怪たちと勝負し、負かした結果、奪った名を集めた契約書の束「友人帳」を巡り、様々な妖怪たち、人間たちと触れ合い、織りなす心温まる物語です。
劇場版 うつせみに結ぶ あらすじ
人と妖の間で忙しい毎日を送る夏目は、偶然昔の同級生・結城と再会したことで、妖にまつわる苦い記憶を思い出す。
そんな頃、夏目は、名前を返した妖の記憶に出てきた女性・津村容莉枝と知り合う。
レイコのことを知る彼女は、いまは一人息子の椋雄とともに穏やかに暮らしていた。
彼らとの交流に心が和む夏目。
だが、親子の住む町には謎の妖が潜んでいるらしかった。
そのことを調べに行った帰り、ニャンコ先生の体についてきた"妖の種"が、
藤原家の庭先で、一夜のうちに木となって実をつける。
どことなく自分に似た形のその実を食べてしまったニャンコ先生が、なんと3つに分裂してしまう!
それから少しずつ夏目の周りで不思議な出来事が起こり始める。
分裂して力を失ったニャンコ先生に頼れない夏目は、これから起こる事件を解決する事ができるのか?
果たしてニャンコ先生は元に戻れるのか?
この優しい物語を是非劇場でご覧ください。
主要キャラクター総出演
劇場版なので出てこないキャラも居るかなと思っていたのですが、ほとんどの主要メンバーは総出演していました。
夏目の友人たちや藤原夫妻、夏目レイコ(回想)から犬の会のメンバーまで、ファンならニヤリとしてしまう事間違いなしのキャスティング。
筆者の好きな祓い屋「名取周一」と、その式である「柊」も大活躍です!
それに加え、劇場版オリジナルキャラである津村親子や結城大輔なども出演するにも拘らず、無理に出させたような感じは皆無であり、皆必ず今回の物語に必要なキャラとしての出演でした。
さすが原作者である緑川ゆき先生の監修による完全新作エピソードです。
原作やアニメ版に勝るとも劣らぬ素晴らしいストーリーとなっていました。
終始優しい雰囲気に包まれる名作アニメ
現代人が忘れかけている「優しさ」を思い出させてくれる素晴らしい劇場版長編アニメです。
筆者は劇場で「ふふふっ」と笑ってしまう事が数回、物語の後半はほとんど涙を流しながら鑑賞してました。心が温まる優しい涙です。
他にも個人的に評価している点は、最近多い数回に別けての上映ではない1話完結のお話であると言う事と、上映時間が104分とアニメ映画としては満足いくボリュームであると言う事です。
この形式であるなら、今後劇場版第二弾、第三弾と公開されても劇場に足を運ぼうと思います。
「うつせみに結ぶ」に関してもBDを必ず購入するつもりです!
原作ファン、アニメ版ファン、全ての夏目友人帳ファンの方に是非劇場で観て貰いたい物語でした。
今回は『劇場版夏目友人帳 うつせみに結ぶ』の感想でした。