【登山】美しい景色とまさかの豪雨!南アルプス南部縦走冒険記!(前篇)【千枚岳・丸山・前岳・中岳・悪沢岳・赤石岳】

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畑薙駐車場~登山基地 椹島~千枚小屋~千枚岳~丸山~悪沢岳~前岳~中岳~赤石岳~小赤石岳~赤石小屋~登山基地 椹島

 

夏の南アルプス南部縦走記録

登山隊2名

 

千枚岳2880m
丸山3032m
悪沢岳(東岳)3141m
中岳3083m
前岳3068m
小赤石岳3081m
赤石岳3120m

 

荒川岳は別名荒川三山とも呼ばれる、いくつかのピークの集合体である。「三山」と呼ぶ場合は以下の3つを指す(以下、西から東への位置順に記す)

・前岳(荒川前岳) 標高3,068 m

・中岳(荒川中岳) 標高3,084 m

・悪沢岳(別名東岳または荒川東岳)標高3,141 m 日本第6位の高さである

さらに、その東側に位置する以下の2つの小ピークも荒川岳の一部分である

・丸山 標高3,032 m

・千枚岳 標高2,880 m

中岳と千枚岳には三角点があり、その最高峰は悪沢岳である

 

赤石岳は赤石山脈に聳える標高3,121mの山である

北岳・間ノ岳・悪沢岳に次いで、南アルプスで4番目の高さである

・赤石岳 標高3,121m

・小赤石岳 標高3.081m

山頂には一等三角点が設置されており、一等三角点としては最高所のものとなっている

山頂直下の南に赤石岳避難小屋があり、約700 m北に小赤石岳のピークがある

 

今回は2泊3日で山に篭り上記七山縦走、百名山二座蹴破のテント泊装備にて26㎞の山行である

 

 

今回の山行行程

 

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この登山は兼ねてからやりたかったが、登山口まで車で半日以上かかりコース自体も通常3泊4日の行程推奨のため、なかなか予定が取れず挑戦できなかった

今回はコース行程を2泊3日に縮める事でなんとかスケジュールを確保できた

初日は丸々車での移動に使う

登山用駐車場で車中泊をし翌日入山

初日は千枚小屋まで登ってそこでテント泊

翌日は広大な南アルプス南部をグルっと回るように七山縦走

赤石小屋でテント泊をし、翌日下山という行程だ

本来3泊4日のこのコースをテント泊装備で2泊3日でやろうというのは結構ハードである

そのため何人か南アルプスを登りたがっている友人が居たが今回はお断りさせてもらった

相棒には若手で一番の健脚者である隊員を指名

登山隊2人での登山となった

相棒の武勇伝「冬の丹沢山地南北縦走」はこちら!

 

zel-8bit.hatenablog.com

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アプローチ

今回のアプローチはかなり大変

一般車両立ち入り最終地点である畑薙駐車場まで車でほぼ半日掛かり、そこから南アルプスを登山観光事業を請け負っている東海フォレストの送迎バスで登山基地である椹島まで移動しなければならない

我々は11時に神奈川県から出発

東名高速に乗り清水ICで降りてそこから県道27号を北上していく
途中分岐で県道60号からも行けるのだがこちらは少しでも雨が降ると富士見峠で通行止めになるので27号経由が無難

しかしこの道落石だらけの危険な山道
加えて車幅が狭くすれ違いは困難
こんな道を3時間以上も走るのは相当神経がすり減った

清水ICを降りてからすぐ食事、給油しないと目的地である畑薙第一ダム臨時駐車場までGSもファミレスも無い
我々はガソリンは満タンだったが途中で昼飯を喰おうと思ってたのが店がずっと無くてえらい目にあった

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やっとの事で山中の食事処を発見
16:00に遅い昼飯である

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おすすめのヤマメ定食旨い!
相棒はカレーライスを注文

今日は畑薙駐車場で車中泊の予定なので夜飯と朝飯にこの店で売っていた菓子パンとトマトを購入して再出発

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1時間半ほど例によって落石だらけの細道を走るとマイカー通行最終地点の少し手前にある畑薙駐車場に到着
300台ほど駐車可能な広い空き地だ

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もうここでも十分山奥である
ここから先はマイカーはおろかタクシーすら入れない
山小屋経営をしているフォレスト製紙会社が登山者の送迎として県に許可を取ったバスのみである
しかも運行は1日数本
最終便は15:30
既に夕方なので本日はここで車中泊する

  

畑薙駐車場~椹島

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ここは標高1100m
真夏とはいえ涼しい
美しい景色を見ながら明日の行程確認などをする

夕暮れになり日が沈む
やる事も無いので20:00には就寝
朝方は寝袋が無いと若干寒いくらいだった

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朝5時日の出と共に起床

登山準備を整え歯磨きをする
朝飯は昨日買ったトマトだ
ジューシーで肉厚ですっごい美味だった

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他にも登山者が70名ほど居たが、フォレスト送迎バスの初便が8:00の為皆ゆっくりしてる
我々はNetで読んだ登山Blogで稀に臨時便が出る情報を入手していた為6:30にバス停で1番に並ぶ

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一番に並んだ我々を見て、他の登山者も並びだし、あっという間に行列が出来上がる

ふふふ!伊達にいくつもの山を登り続けてる訳じゃないのだよ!

こういう時に経験がモノを言うね

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AM7:00
案の定臨時便が着た(毎回出る訳ではない)
料金は3000円

正確には送迎は無料で山小屋宿泊前金3000円引換券購入という扱い

我々はテント泊なので全額バス代となる
定員28名
我々はもちろん乗れたが大多数は乗れなかった

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それからバスで舗装もされてない林道を酷く揺られながら1時間

やっと到着
登山基地である椹島ロッジだ

とても綺麗なロッジであり、ここに宿泊してその辺を散歩するためだけに来る観光客も多い

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宿泊もできるしキャンプ場なのでテント泊も可能
前日バスがある内に畑薙駐車場に着き、その日の午後に椹島、そして一泊して明朝5:00くらいから登山開始した方が絶対に賢いと思った

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ここで登山準備をしたらいよいよ縦走開始
アプローチだけでこんなに大変な秘境
ここから更に過酷で壮大な自然が我々を迎えてくれると思うとわくわくする

椹島~清水平

いよいよここからが本番
この日は椹島1100mから千枚小屋2600mまでの登り
コースタイムは6:40
今回3日分の食料&ツマミをたんまり持ってきた
ザックの重量は17kgを超えている
果たして標高差1500mを担ぎ上げれるのか

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8:15スタート

椹島ロッジを出て30分ほど歩いた場所に入山口がある

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ザックの重さが尋常じゃない

やはり3日分の食料を担ぐなら全てフリーズドライ製品にした方が良かったかもしれない

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吊り橋を渡りどんどん奥地へと足を踏み入れてゆく

風が吹いており20㎏弱の背負って吊り橋を渡ってると風に煽られた時ドキッとする

結構揺れるしね

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橋を渡るとそこから先は急勾配な登りがずっと続く

とにかくザックが重い
初日は終止相棒よりペースが遅く待ってもらう事が多かった
17kgだと許容オーバーらしい
もっとトレーニングを積まなければ

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天候には恵まれ素晴らしい晴天なのだが、如何せんバテバテで景色を楽しむ余裕が無い
滝汗を流し息は弾み足は軋む
本当に辛かった 

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ようやく清水平に到着だ

ここで本日の行程の約半分

ここは水場にもなっているため昼飯で大休憩を取る事にする

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足が棒のようだ
少しでも荷物を軽くしたいのと体力回復を図るため牛丼の他にも持ってきた魚肉ソーセージを2本とも無理やり全部食べた

  

清水平~千枚小屋

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45分ほど休憩を取り、急坂登りを再開する

少し休んだとはいえ疲労は回復されておらず相変わらず辛い

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見晴台着

少しだけ素晴らしい景色を堪能する

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ここから明日挑戦予定の荒川三山が見渡せる

あの雄大な山を闊歩できるかと思うと少しだけ元気が回復した気になる

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脚と肩が痛み出してきた

椹島から永遠と続く急坂をぜぇぜぇ言いながら登り続ける

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駒鳥池通過
ここまでくればあとちょっと
最期の気力を振り絞って歩こう

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あと15分だって!

こういう標識マジで癒される

踏ん張っていこうか!

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千枚小屋見えました!

お疲れ様!!

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やっと到着

めちゃくちゃ疲れた…

時間は16:30
休憩込みで8:15掛かった
ちょっとコースタイム押しちゃったな

  

千枚小屋テント泊

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小屋でテン場利用の手続をして、ビールを買ったらテン場に移動
このテン場は小屋から遠い

ゆっくり歩いて3分くらい掛かる距離

疲れた脚で何度も小屋に買い出し行きたくないからビールは多めに購入

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最後の気力を振り絞って速攻でテント設営

もう今すぐにでも眠りたい

でも食べなきゃ明日歩けないから夕飯を準備する

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乾杯!
2人とも呑んべなのに極度の疲労のため500ml1缶がやっとであり多めに買ったビールは廃棄し無駄となってしまった
食料は重い物から優先的に食す
おでん、鯖味噌煮缶詰、ちくわチーズ、サラミあたりを食べてフリーズドライを明日以降に残して担ぐ荷物をなるべく軽くする

 

2人とも飯喰ったら日没待たずにテントで爆睡
明日は七山縦走9:50の行程
テント装備担いで10時間のコースは初めてで不安だ
更に七山縦走のアップダウンという内容
時間が遅れすぎると明日の宿泊地である赤石小屋に夕方までに着けない恐れもある
その為明朝はAM3:00起床で4:00出発とする
十分な睡眠を取る為にも19時には眠らなければである...

 

今回は『南アルプス南部縦走 前篇』のレポででした。

中篇に続きます。 

 

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